- 2013/12/24
WHALES AND LEECHES / RED FANG
BARONESSやMASTODONと紐付けて語られることが多いみたいですが、このバンドは僕、完全にCLUTCHの正統後継者と位置付けているんですよ。
70sブルーズロック譲りのファンクネス、どっしりとした重量感を持ちながらもUSらしいカラっとした抜け感、アートっぽくシリアスになり過ぎないユーモアのセンス、そしてMELVINS的90sオルタナティヴ・ロックの息吹。 そこに00s以降の空気をしっかりと併せ持った進行形の感覚。
スタイル的には確実にレイドバックしたものだけど、どうにも新鮮で新しい。
CLUTCHに出会った時のそんな感覚が彼らの楽曲を聴いていると思い出されます。SWORDのようなメタル寄りの成分は少なめなので、ストーナーというキーワードに囚われず、フレッシュなロックンロールを求めている皆様方にはぜひ耳にしてほしい作品です。
text by 久保田千史