- 2013/12/24
CHEMISRTY OF CONSCIOUSNESS / TOXIC HOLOCAUST
トレードマークとなっていたロウなサウンドをほぼ完全に拭い去り、ダウンチューニングの効いたブルータル・スタイルで賛否両論巻き起こした前作『Conjure and Command』から約2年。
その間に相当な試行錯誤が行われたであろうことが容易に想像できる大満足の力作に仕上がっています。
初期METALLICAを思わせるNWOBHM / MORTORHEAD感、DISCHARGE〜BROKEN BONESフレイヴァを再度浮上させることで、前作で身に着けたタフさとパンク・テイストを両立させることに成功しています。 極初期のVOIVODがタフになった感じというか、『Agent Orange』の頃のSODOMがもっとドライヴィンでパンキッシュになった感じかな。
クロスオーヴァー / 初期NYHC的なモッシュ・パートが随所で子気味良く盛り込まれており、度重なるツアーで得たライヴ・バンドとしての経験が活かされていることも伺えます。Kurt Ballou(CONVERGE)による録音も現在のスタイルにぴったりと言えるでしょう。
ボーナス・トラックとして収録されているL7のカヴァーもめちゃめちゃかっこいい!
前作から好きになった方も、前作でう〜ん……と思った方も、絶対に聴いてみるべき傑作!
text by 久保田千史