00年代米国を代表するサウンド・アーティスト・John Wiese率いるノイズグランド・バンド、SISSY SPACEKが初の日本盤CDを3タイトル同時リリース。しかも3作いずれも異なる切り口の傑作で、多彩な作風かつ多作なSISSY SPACEKの魅力を一挙に味わえる素晴らしい機会です!Daymare Recordingsからの『Formation』は、Ted ByrnesさんのパーカッションやMartín Escalanteさんのサックス、Wieseさんとは幾度もコラボレートしているC. Spencer Yehさん(BURNING STAR CORE)のヴァイオリンもフィーチャーして、ビッグバンドをイメージしたアプローチで制作された作品。BORBETOMAGUSやPeter Brötzmannを髣髴とさせる、PAINKILLER / NAKID CITYラインの高速ジャンク音響グラインド・ジャズで最高です!なんか、『Need To Control』の頃のBRUTAL TRUTHがBOREDOMSとツアーしてたのを思い出したりもするな~。でも音自体はやっぱり、1990年代のそういったものよりも全然洗練されたシャープな音像なんです。Rune Grammofon以降のアンビエント感というか。インプロヴィゼーション寄りの作品に抵抗がある人も、怒涛の音塊に瞬殺されて一気に楽しめると思います。