CODE ORANGE、HARMS WAY、VEIN続くラインのブルータル・ハードコアで最もブレイクアウトした存在と言えるペンシルヴェニア・フィラデルフィアのJESUS PIECEが、Southern Lordから初のフルアルバムをリリース。レーベル・オーナーのGreg AndersonさんはDEADGUY~KISS IT GOODBYE、BLOODLET、DISEMBODIEDみたいな90sバンドがモダンになった感じでヤバいで!と語っていますが、ディスコーダントなフレーズを多用したウルトラヘヴィなサウンドは、正におっしゃる通り。地元の名士であろうフィラデルフィアズ・ハーデスト、TURMOILのフィーリングもあります。当初はもっとデスメタルに寄せたバンドを目指していたらしいんだけど、その片鱗はDYING FETUSみたいなモッシュパートのブルータリティに活かされている気がします。初のジャパン・ツアーを12月に控えていますが、すでに地獄絵図が目に浮かびますよね……。近年のトップバンドに共通しているメカニカルなサウンドメイキングもハマってます。WEEKEND NACHOSのAndy Nelsonさんによる録音、良い仕事してますね~。あと、HARMS WAYヴォーカルのJames Pliggeさんはウェイトリフティングの世界でも活躍されているそうですけど、JESUS PIECEドラマーのLuis Aponteさんはヨガもがんばってるらしいすね。そういうのもなんか、80~90年代のハードコアっぽくておもしろい。