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Rated Disc Battle

ディスクレビュー

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  • 2017/11/20

CONFUSION / NEPENTHES

CONFUSION / NEPENTHES
発売日
11/22発売
レーベル
Daymare Recordings
関連URL
https://www.facebook.com/nepenthesband

1stアルバムで一気にシーンの最前線の躍り出てたNEPENTHESの2年振りとなるニューアルバム。ギタリストが脱退し、4人編成となって初の作品だが、そういったマイナスに思える要素を一切感じさせない充実作。基本的な音楽性には特別な変化はないように感じるが、バンドとしての成熟/成長を十二分に感じさせる前作以上に濃厚な内容。
前作でも感じた「ドゥームというよりもヘヴィロック」という印象は更に増したように感じさせ、以前から図太かったグルーヴ感は増々ぶっとくなり、収録曲全曲がライヴでも間違いなく体が揺らされるであろうキラーチューン揃い。
前作でも感じたが10分を超える長尺曲は増々曲にどっぷりとはまり深海からは抜け出せない感覚があり、ロックンロール調の曲は増々自然と体が揺らされる。長尺曲では実際の曲の長さをまったくそう感じさせないのは曲の良さによりじっくり聞き入る事が出来るからだろうし、それにはサウンドプロダクションとの相性の良さもあると思われる。そういう意味でも文句のつけようがない作品と言える。
1stアルバムをリリースした後、メンバーの脱退はあったものの、バンドとしてこの2年は充実した時間だったことを感じさせる新作は、前作同様ヘヴィなロックが好きな全ての人が聞き逃し厳禁の必殺の一枚。
レーベルのインフォにある「全世界的に見てもここ5年のうちに出たヘヴィロック・アルバムの中でトップ・クラスに位置すると断言出来る」という言葉も納得の一枚。
“最高”と大手を振って言いたくなるアルバムを2枚続けてリリースした事で聞き手のバンドに対する期待度は増すばかりなので、次の作品のハードルはバンドにとって相当上がったと思うが、それと同時にそのハードルを軽々と飛び越えてくれるだろう期待感も増すばかりだ。
まだまだバンドの底が見えて来ない…いやはや、恐れ入りました…。

text by JUMBO