- 2017/06/03
WAR MOANS / MUTOID MAN
以前から感じていたようにスティーヴンのヴォーカルは、この界隈でもダントツで、全体をグイグイ引っ張っているのはスティーヴンのヴォーカルでは?と思わされる存在感と歌唱力は流石で、その魅力は本作でも存分に発揮されている。
90年代後期以降のハードコア/メタルの中でも際立つ存在感を提示したCAVE INとCONVERGEのメンバーの合体という期待を今回も裏切らない内容ながら、どちらのバンドにも寄り切らない独自の立ち位置を示しており、その完成度は前作を上回り、バンドとしての進化を感じさせる。現在のシーンの中でもなかなか音楽的に近いバンドが思い当たらず、レーベル側の言う「異形のヘヴィロック、あるいは新種のメタル・ミュータント」という表現も納得の内容。
元MEGADETHのギタリストで日本のテレビでも見かけるマーティ・フリードマンがゲスト参加。しかもマーティ・フリードマンからのアプローチで実現したそうで、「MUTOID MANの新しいアルバムはエグい! クッソかっこいい!メタルかロックかパンクか分からないけど、とにかく生々しいヘヴィ・ミュージック! コイツらはホンモノだ、保証付き!!」と大絶賛のコメントを寄せているから驚かされる。
日本盤のみライヴ・テイク2曲をボーナス・トラックとして追加収録。
text by Jumbo