1. Home
  2. Rated Disc Battle
  3. TRUMPETING ECSTASY

Rated Disc Battle

ディスクレビュー

エントリー

  • 2017/05/01

TRUMPETING ECSTASY / FULL OF HELL

TRUMPETING ECSTASY / FULL OF HELL
発売日
5/10発売
レーベル
DAYMARE RECORDINGS presents SUMAC Japan Tour 2017
関連URL
http://www.daymarerecordings.com/top.htm

CODE ORANGEやENDONのようにハードコアとノイズを融合させたアプローチを見せるバンド達の活躍が目立つ昨今、その中でグラインドコアを基盤とするFULL OF HELLの3枚目となるニューアルバム。正直言えば個人的にはノイズ・ミュージックにはかなり疎いので、それだけで難しい、難解と避けてしまうところがあるが、この作品は単純にグラインドコアとしてだけ評価してもかなり高いレベルの作品だと思う。デスメタル調の展開も詰め込まれている曲もあったりと意外な一面も見せてくれて、実際ノイズの要素はそれほど強く感じないし、人力の極限から放射されるグラインド・コア本来の魅力がとことん詰め込まれている作品と言えると思う。
ノイズは苦手と避けているグラインドコア・ファンがいるなら、これを見逃してしまうのはもったいなさすぎます!
登場からすでに20年以上が経過し、シーンやスタイルは様々に変化したが、こういう作品を聞くと今でもグラインドコアはエクストリームという点においては頂点に位置する音楽だと再認識させられるし、こういうとんでもないバンドがまだまだ登場するのだがら、やはりグラインドコアから目が離せない。
やっぱりこれ以上のエクストリームを目指すと自然とノイズへ行き着くのだろうと思う。そう考えればこういったバンドがノイズと融合するのは自然な流れだと感じることが出来る。
日本盤は日本先行リリースでIgor Cavalera(SEPULTURA/CAVALERA CONSPIRACY)等による再構築テイクをボーナス・トラックとして追加収録。

text by Jumbo