- 2016/03/07
STILL CAN'T THE DEAD / DOOM
80年代日本のスラッシュメタルの最初の盛り上がりにおいてそのシーンの中心にいた存在ながらその音楽性はスラッシュメタルの王道からシーンの中では最も離れた存在でその時点から独自の立ち位置を作り上げていたバンドであるDOOM。
登場時からそういう立ち位置だったDOOMは作品を作り上げる度に進化し当時は自分も凄いけどなんか凄すぎて付いて行けないという感覚もあり「先を行き過ぎている」感のあるバンドだった。
それが今の時代に今のDOOMのサウンドをこうして体験するとようやく時代がDOOMに追いついて来たと感じさせるものがある。
当時は人を寄せ付けないような感覚も覚えたサウンドは今聞くと実に入りやすく、すんなりと耳と体に染み渡る。
サウンドが持つ緊張感は往年と何ら変わりなく名声に頼っただけのつまらない再結成でない事を力強く証明している。
ライヴの凄みと共にこの作品は昔を知る人は勿論だが、当時を知らない若い人達にも是非体験していただきたい。
新たなる名盤の誕生と思わされる素晴らしい作品。
text by Jumbo