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Rated Disc Battle

ディスクレビュー

エントリー

  • 2017/12/22

Interiors / QUICKSAND

Interiors / QUICKSAND
発売日
発売中
レーベル
Epitaph Records
関連URL
http://www.quicksandnyc.com/

どうも!老害です!いや~、今年はBURNのみならずQUICKSANDの新譜も聴けるなんて、最高っすね!ありがたや~。QUICKSANDのニュー・アルバムが出るらしいよ、という噂を耳にしてからずいぶんと時が経ち、もはやノーチェックだったのですが、今年久々に「DOOM PATROL FOUNDATION」オーナー・Dr.Doom氏にお会いした折に「シングル出てますよ、知らないんスか!?(ブッ)」とディスられ、まじか~!となった次第です。ごめんなさい…。内容はと言えば、BURNが特徴を抽出したタフでモダンな仕上がりだったのに対し、RIVAL SCHOOLSも踏まえて順当に変化した感じ。変化っていうか、ポスト・グランジをアップデートした感じ。完全にFAILURE~YEAR OF THE RABBITのKen AndrewsラインとかSHINER大好き人間にはどストライクです。HELMETよりもHANDSOMEのほうが好きな人とか、SUNNY DAY REAL ESTATE、FOO FIGHTERSよりもTHE FIRE THEFTのほうが好きな人、ニュースクール上がりのエモ人間ならOPEN HANDの2ndとか、FAILUREフォロワーの『Antenna』前後期CAVE INのファンも。Tom Caponeさんが在籍していたINSTRUCTIONや、Walter Schreifelsさん主宰「Some Records」の諸作を愛する人も当然必聴。逆に言えばRevelation時代のポスト・ハードコア的ムードは薄いのかもしれないけど、Sergio Vegaさんが現在DEFTONESで聴かせているような硬質でハードな部分もしっかりあるし、やっぱりQUICKSANDはQUICKSANDだなって思わせます。実は本質的に変わってなくて、単純にSchreifelsさんのソングライティング能力が向上しているということなのかもしれません。BURNの最新作やBEYONDの再発と併せて聴くと、また発見があるかも!

text by 久保田千史