このコーナーはスタッフが完全に独断で後世に残すべきエクストリーム・ミュージックの名盤を選び、殿堂入りさせてしまうコーナーです。
選考基準は特になし!
人によって名盤はそれぞれだと思いますが、まったくをもって無責任に勝手に選ばせていただきます。
現在のエクストリーム・ミュージックの礎となった作品達。
まだ聴いたことのない人は是非このコーナーを参考にしてみて下さい。
殿堂入りアルバム
このコーナーはスタッフが完全に独断で後世に残すべきエクストリーム・ミュージックの名盤を選び、殿堂入りさせてしまうコーナーです。
選考基準は特になし!
人によって名盤はそれぞれだと思いますが、まったくをもって無責任に勝手に選ばせていただきます。
現在のエクストリーム・ミュージックの礎となった作品達。
まだ聴いたことのない人は是非このコーナーを参考にしてみて下さい。
苛烈にして荘厳、凄絶にして雄弁、荒涼にして静謐。厳冬の冷気に包まれた極北の深山幽谷に高らかに響き渡る激戦の凱歌のごとく重々しく猛々しい詩情に満ちた暴虐の交響曲たち。この作品に冠された“暮れなずむ天空への聖歌”というタイトルは、一見とてつもなく内容とかけ離れているようでいてその実、ここに収められた楽曲群から活き活きと描き出される波乱万丈の神秘的情景を素晴らしく見事に言い表わしている。
後続のメロディック・デスメタルの道標となり、デスメタル・シーン全体で見ても、その歴史を語るうえで決して書かす事の出来ない名盤。今なおその輝きを失わない北欧メタル・シーンの金字塔!
現在ではアメリカのメタル・バンドの中でも不動の人気を獲得したMASTODON。彼らの2枚目のアルバムにしてメジャー進出のきっかけとなった出世作。
Mayhemのファースト・フルアルバム『De Mysteriis Dom Sathanas』は、ブラック・メタルというジャンルを象徴する作品であると同時に、まったくブラック・メタルらしからぬアルバムでもある。つまりこれは、この世で最もブラック・メタルなアルバムであると同時に、この世で最もブラック・メタルらしからぬアルバムでもあるのだ。
80年代はスラッシュ全盛であったがためにそれらのバンド/ジャンルが世間的に注目を集めることはなく、それらのバンド達が評価を高めたのは90年代に入ってからである(自分もそんな一人で80年代はそれらのバンドにはまったく見向きもしてなくて、実際にちゃんと聞くようになったのはCATHRDRALの登場以降だった)。 このようにCATHEDRALの登場は様々なジャンルのリスナーの目と耳をドゥームの方向へ向けさせ注目させるようになったと言えるだろう。
このアルバムで初めてCARCASSが「グラインド+デスメタル」だという事をしっかりと認識出来た。 このアルバムは当時テープトレーダーやファンジンの世界でかなり高い評価を受けてCARCASSの名前は一気に大きなものになった印象があった。 実際世界的にもこのアルバムの影響力は大きく、アメリカからはEXHUMEDのようにそのまんまCARCASSクローンのようなバンドまで登場した。
これは異論のある人がかなり多い作品でしょう、SLAYERの最高傑作は「REIGN IN BLOOD」だと。 勿論その意見に異論を唱えるつもりはないし、「REIGN IN BLOOD」は間違いなくメタルの長~い歴史におしても10傑に入る大名盤でしょうし、改善の余地がまったくない歴史的名盤である事は疑いようもないです。
すでにこの時期多くのスラッシュ・バンドはスピードを失っていたが、「ARISE」1曲目の"Arise"に代表されるようにこのアルバムでもSEPULTURAはスピードを失うことなくスラッシュ・ファンを狂気させた。 勿論SLAYERはどの時代もスピード/アグレッションを失う事なく活動してくれたが、言うなればSEPULTURAはこのアルバムでSLAYERを継ぐ存在である事を力強く証明したと言えると思うし、スラッシュメタル健在を印象付けた作品という印象が強かった。
この時点でのサウンドはデスメタル・シーン出身らしくまだデスメタルの範疇で語れるもので間違いはなかった。 が、他のデスメタル・バンドとは明らかに違う方向性を見せており、すでにこの時点でかなり独創的なサウンドを構築していた印象が強かった。 このアルバムはリリース後「デスメタルの未来系」として世界的に話題となった。
言うなれば「スラッシュ+グルーブ」という、どちらのファンも納得させられる巧さがあった。この「BURN MY EYES」はビデオ・クリップ"Davidian"のカッコ良さも手伝ってリリース後すぐさま世界的に大きな話題となった。勿論その波は日本へも押し寄せ、アルバムに伴うツアーではSLAYERのオープニングを務め話題を集めた後に早速初来日を果たした。
やや出遅れたマイナスイメージをOBITUARYの「CAUSE OF DEATH」は払拭した感さえあった。 シーンの最初の盛り上がりの時期とうまくリンクしたとも言えるが、EARACHE以外からもクオリティーの高いバンド/アルバムが登場した事でデスメタルの初期の盛り上がりを更に大きなものとしたと言えると思う。
リリースからすでに25年が経過した現代だが、このNAPALM DEATHが実践したブラストビートを超える速度の人力によるリズムは今をもって聴いたことがない。と、いうよりもそれは現実的に無理な話だ。そういう意味でスピードの追求という一点だけに話を絞ると、この「SCUM」の登場は時代と共にスピードの上がっていたエクストリームミュージックの到達点だったと言うことが出来るはずだ。
リリースされた1stアルバムに付けられたステッカーには堂々と「FINALLY! THE ULTIMATE DEATH-METAL RELEASE」と書いてある。1stアルバムにしていきなり「究極のデスメタル、遂に登場」と記されているのである。と言うのも、この時点では一般的にはまったく浸透していなかったデスメタルというジャンル名はアンダーグラウンドのマニアにとっては当たり前のように浸透していた言葉なのである。
彼らがこの洗練された方法論を、本作「AMONGST THE CATACOMBS OF NEPHREN-KA」の時点で既にかなり高度に完成させていたこと。むろん作品によって多少の方向性の違いは見受けられるし、アルバムを重ねる毎に確かな進化ももたらされてきたとはいえ、デビュー・アルバムにこれほど焦点の絞られた、これほど高度に洗練された音楽性を刻み付けてみせた彼らの力量は特筆に値する。
CONVERGEが2001年にリリースしたこの「JANE DOE」は傑作という言葉のよく似合うアルバムだ。とにかく文句のつけようがないし、「もっとこうすればいいのに」とか「ここだけが解消されればもっといいのに」なんて意見をまったく寄せ付けない作品と言っていいだろう。ちょうどリリースされた2001年は日本ではまだまったくだったが、欧米ではデスメタル以降のメタルの新しいエクストリームなスタイル/音のバンド達がシーンに浮上してきた時期である。
当時NAPALM DEATHやTERRORIZERの登場によりその速度は完璧に限界へ行き着いたと確信していた。そんな時に登場したこのアルバムは駆使しているリズムはNAPALM DEATHやTERRORIZERと同じブラスト・ビートであることは間違いないのだが、当時どのバンドよりも明らかに速かったのだから腰を抜かしたどころの騒ぎではなかった。極端なこと言ってしまえば、それまでに聞いたことのない、有り得ないスピードのオンパレードだったわけだ。
本作に収められた楽曲達に宿る例えようもないほどの不穏さは、いかにエクストリーム・メタルの基準が更新されようとも少しもその剣呑さを失うことがありません。この当時の最凶トリオ、すなわちThomas Gabriel Warrior(Vo、Gu)、Martin Eric Ain(Ba)、Stephen Priestly(Ds)の間には奇跡的なマジックが、それもとてつもなくどす黒い魔法が働いていたことは作品を一聴すればすぐに明らかとなるでしょう。
その名もズバリなアルバム・タイトルからも分かるようにこの作品及びVENOMの存在は後続のバンド達に多大な影響を与え、彼らの存在は数年後にスイスからHELLHAMMER~CELTIC FROSTという異形のバンドを産み出した。故にこの2バンドは直接的に現在のブラックメタルの元祖と言える存在である。 もっと言ってしまえば、VENOM以降の80年代中期までに登場したスラッシュメタル・バンドでVENOMの影響を受けていないバンドなんて一つも存在しないと言える。