- 2013/04/30
Abandon All Life / NAILS
ここ数年、スウェーデンのデスメタルとクラストパンクの関係がクローズアップされる機会が多いように思われますが、かのTomas SkogsbergがDistortion Records作品の多くを手がけていたことを考えればごくごく自然な流れ。
とはいえそういったバンドが数多あったのかと言えばそうでもないし、2010年代の、しかもUSのバンドであるNAILSがモダン・ハードコア / モッシュコアという出自の基に存在しているという点が、Deathwish周辺のブーム推移と併せ実に感慨深いのです。
前作同様、MOMENT MANIACSやDELLAMOREをUSハードコア・テイストでコンパクトに仕上げたような楽曲群は実に痛快。重心をさらに低く取り、ドゥーム成分も増量。初期USドゥーミー・デスメタルの近代モッシュコア版グラインドみたいな風合いもあって、最高にかっこいい! 引き続きWEEKEND NACHOSと並んで全エクストリーム・ミュージック・ファン必聴です!
ROTTEN SOUNDファンにもおすすめ。
アー写でKICKBACKのTシャツ着てるあたりもあなどれないんだよな……。
次作もまだまだ楽しみ。
text by 久保田千史