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Rated Disc Battle

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  • 2013/04/02

AN EPIC CONVICTION / INFERNAL REVULSION

ALL OUT WAR、MERAUDER、STIGMATA等デスメタリックなエッジを持つモッシュコア(通称“極悪系”or“デスコア”)と、IMMOLATION、SUFFOCATIONに代表されるブルータル・デスメタルを完全ミックス、スラミング・スタイルという新境地を開拓したDYING FETUSやSKINLESS。
彼らの登場以降、BULLDOZE、DENIEDの登場で浸透しつつあったビートダウンを吸収しながら、1990年代後半には数え切れないほどのバンドが世界中で誕生することとなります。 南米や東欧と並び、ここ日本がその名産地として世界的評価を獲得しているのは皆様ご存知のことでしょう。
VOMIT REMNANTSを筆頭に、DISCONFORMITY、INFECTED MALIGNITY、WOUNDEEP等が代表格として挙げられますが、中でも“極悪系”のカラーを最も引き継いでいたのが元IMMORTALITYのメンバーが在籍するINFERNAL REVULSION。 2006年にシングル『Loathsome Breeding Of Virulent Revolt』で登場して以来、海外を中心に高評価を獲得。 スラミングに関する記事ではVOMIT REMNANTSと共に多く言及される存在です。 本作は、海外でリリースされた2枚のフル・アルバムに目下最新楽曲「Blemished」を加えた初の国内盤。
彼らの進化を遡りながら味わえるトラックリスティングとなっており、集大成にして新たなスタートでもある最強の1枚。
現在制作中というニュー・アルバムへの期待も否応無しに高まります。

text by 久保田千史