- 2012/06/04
TERAS / NAGLFAR
前作発表後にリズム隊が揃って脱退してしまったためギタリストのマルクス・ノーマンがベースを兼任、ドラムはSOILWORKのダーク・ヴェルビューレンにセッション参加を依頼する形で制作された。
といってもクリストファー・オリヴィウス(Vo)を中心とする首脳陣に音楽面・精神面の揺るぎはなく、今回もデス・メタル成分を多量に含む重厚なサウンドと北欧ゆかりの寒気を孕んだ叙情的なメロディ、神話的世界観に滋養を得たドス黒い言葉達が彼らならではの確たる個性を雄弁に演出している。より多彩に奥深さを増した充実の一作だ。
text by 山口勝正