Tomas Lindberg（vo/AT THE GATES、SKITSYSTEM、THE GREAT DECEIVER他）、Jonas Stalhammar（g/MACABRE END、GOD MACABRE、BOMBS OF HADES他）、Fredrik Wallenberg（g/EMBALMED、SARCASM、SKITSYSTEM他）、Andreas“Dread”Axelsson（b/EDGE OF SANITY、MARDUK、DISFEAR他）、Adrian Erlandsson（ds/AT THE GATES、THE HAUNTED、PARADISE LOST他）というスウェーデンのエクストリーム・ミュージック・シーンを代表する歴戦の猛者達によって結成されたデス・メタル・バンド。デビュー・フル レンスとなる本作で聴けるのは、AUTOPSYやPOSSESSED、REPULSION、DEATH STRIKE、MASTER、DEATH、MORBID ANGEL、HELLHAMMER、CELTIC FROST、GRAVEなどなどの息吹をたんまり宿すデス・メタル黎明期の原初的サウンド。ざらついた粒立ちの荒さを残す適度なローファイ感、高機能すぎ ると削がれる衝動の打ち震えを生々しく伝える肉感的な演奏術、コケオドシにも自覚的なわかりやすい怪奇趣味など、当世流の手技を駆使しながらもあ えて洗練させすぎず野蛮に仕上げられたむくつけき音と声の手触りは、Tomasが以前に関わっていたLOCK UPというよりはDEATH BREATHに近い感じ。というか、そもそもこのバンド名がH.P.ラヴクラフトの短編、そしてまたREPULSIONの曲名から取られていることをお伝 えすれば、当時をよく知る愛好家諸氏にはほとんど説明完了かも。とりあえず個人的に、いま一番ライヴを観てみたいバンドの筆頭です。
