Rated Disc Battle | EXTREME THE DOJO

発売日

発売中

レーベル

13th REAL RECORDINGS

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http://doom-real.com

完全復活を果たし最近ではライヴ活動もかなり活発に行っているDOOMが1992年にリリースした「ILLEGAL SOUL」がリ・マスタリング、更にH.G.Factからリリースされた単独作のEPとHEDGEHOG、COCOBATとの各スプリットEPに収録された曲、計4曲をボーナス収録しての再発。
DOOMの最新作のマスタリングや「NO MORE PAIN」の再発盤のリ・マスタリングも手掛けたpeacemusicの中村氏のリ・マスタリングにより蘇ったというよりも生まれ変わったと感じさせられる変化はオリジナル盤と聞き比べると明らかで、流石な仕上がり。
DOOMは元々スラッシュメタルとして登場したバンドだったが、登場した当初からシーンの中では最も王道から踏み外していたバンドで、通算6枚目のアルバムとなった本作は言わばDOOMの独創性の頂点とも言える作品で、当時は正直言えば「ピンと来ない」という感想だったが、今改めて聞くと不思議なほどにその素晴らしさを感じ取れる。そういう意味では新作でも感じたが、当時のDOOMは先を行き過ぎていて、今ようやく時代がDOOMに追いついたと感じさせられる。最近の音楽を当たり前に聞いてる今の若い世代がこの作品を聞いてどう感じるのか興味深い。
ちょっと振り返ってみたら1stアルバム「NO MORE PAIN」のリリースが1987年で、この「ILLEGAL SOUL」がリリースされたのが1992年で、実はこの間わずか5年しか経過していなかった事に驚いた。そういう事実から見ても、もの凄い速度で変化と成長を続けたバンドだった事が伺える。
個人的に名曲と信じてやまないCOCOBATとのスプリットEP収録の"The Nightmare Runs"の初CD化がこの再発盤のハイライトだったりするが「ILLEGAL SOUL」もやはりDOOMの歴史で、はずすことの出来ない名盤と言って間違いない。リリースから20年以上が経過しても特出したオリジナリティーは他の追随を許さない程に強烈な個性を放っており、輝きを失わない作品を作り上げていた事実に改めて驚愕する。未聴の人は必聴なのは勿論、オリジナル盤を持っている人にも是非聞き直していただきたい。