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ライブレポート

日本において1980年代から活動を続けるグラインド、スラッシュ、デス、ハードコアが集結!

去る10月9日、CASBAH、HELLCHILD、SxOxB、SYSTEMATIC DEATH、UNITEDという、1980~90年代のエクストリーム・ミュージックを更新してきた新旧猛者が東京・恵比寿 LIQUIDROOMに集結。いずれも貫禄のステージングでパフォーマンスを繰り広げました。
日本において1980年代から活動を続けるグラインド、スラッシュ、デス、ハードコアが集結!

どのバンドも本当すごい。何がすごいって、今もバンドを続けていること自体がとにかくすごい。
活動が一時止まることはあっても、再び戻ってくる。
“再結成ダサい”とか簡単に言う人もいるけど、バンド続けるのって想像している以上に身を削るし、めちゃくちゃ大変なんだよ?しかも今回LIQUIDROOMに集った面々がやっている音楽というのは、日本においては悲しいことに、お世辞を完全に省略して言えばバカ売れなんてあり得ないタイプの音楽だし、始動にあたって葛藤が無いわけがない。
でもやっちゃうし、その熱量を求めてお客さんも集まるわけですよね。
時代が変わっても、メンバーが変わっても、それは変わらない。

CASBAHは昨年『Reach Out』というナイスな作品を届けてくれたばかりだし、メンバーをほぼ一新するという英断で復活を遂げたHELLCHILDも曲作りが進行しているそうです。
復活以降のSYSTEMATIC DEATHの精力的過ぎる動きは言わずもがなだし、SxOxBとUNITEDは大切な人を亡くしてなお歩みを続けていることは周知の事実でしょう。

常に大きなリスク(当人たちはそうとは感じていないのかもしれないけれど)を背負ってステージに立つ姿は、それだけでも感動的です。少なくとも僕はそう感じました。
そしてなにより、こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、オッサン(ごめんなさい)たちの演奏はやっぱりシブい!
卓越した演奏能力というアビリティ以上の何かが、歳を重ねてきた人たちには絶対あるんだよ。ダウンピッキングひとつにも、ハーモニクスひとつにも、シンバルワークのひとつにも。
それがこれまで味わってきた辛さを打開するために身に着けてきたものなのか、その場の感情の吐露を具現化するスキルなのか、たぶん両方だけど。
そういうの本当に、貫禄って言うんだよね。どのバンドもそれが顕著に出ていたように思います。

会場のお客さんは、当然と言えば当然かもしれないけど、年齢層高めでしたね。
よく“若い人にも聴いてもらえたら……”みたいな話が出てくるけど、別にいいんじゃね?下手したら“いやあ~、もううるさい音楽は聴かなくなっちゃって……”とか言っててもおかしくないオッサンやBBAが、今でも大好きな音楽で純粋に興奮できるだけでも最高じゃないすか。
それがめちゃめちゃ楽しければ、若い人たちだってフツーについてくるもんね。
“伝説を観に行く”みたいな感覚だったとしても、伝説がクソかっこよかったら世代とか関係ないし。
このLIQUIDROOMの公演には、80~90年代よりももっともっとエクストリームな音楽を通過している若い人にも“おっ!”とか“へぇー!”とか思わせる瞬間がたくさんあったと思います。

そういう意味でも、少しずつラインナップを変えながら続いたらおもしろそうだな~と感じたイベントでした。



HELLCHILD

HELLCHILD HELLCHILD HELLCHILD

SYSTEMATIC DEATH

SYSTEMATIC DEATH SYSTEMATIC DEATH SYSTEMATIC DEATH

CASBAH

CASBAH CASBAH CASBAH

UNITED

UNITED UNITED UNITED

SxOxB

SxOxB SxOxB SxOxB SxOxB

Photo by Yuji Honda

text by Chifuyu Kubota