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ETD Special

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インタビュー

NEPENTHES インタビュー

元CHURCH OF MISERYを始め、過去のメンバーの経歴だけでも期待度は活動開始時から高かったNEPENTHESだったが、2015年10月にリリースされた1stアルバム「SCENT」はそういった周囲の期待値を遥かに上回る名作を送り出し、1stアルバムにして一気にヘヴィロック戦線の最前線に躍り出たNEPENTHES。1stアルバムのリリース後はNOOTHGRUSHとのJAPAN TOURやNEPENTHESとして初のUSツアー等も経験し、増々バンドとして成熟し、周囲の期待度は増すばかりの状況だったが、2016年12月に突如ギターのZIGENが脱退。その後、後任のギタリストは加えず4人編成で活動を再開。
そして昨年11月に2年振りとなるニューアルバム「CONFUSION」をリリース。
1stアルバムにして名作を送り出したバンドへの周囲の期待値、ギターが脱退した事でのパワーダウン等のマイナス要素等があったが、それら全てのハードルを軽々と飛び越える作品をまたも産み出し、バンドの底を覗かせない深海なるバンドとしての奥深さをまざまざとニューアルバムは轟かせる。
2枚連続して名盤を産み出し、もはやシーンのではなく日本にとって欠かす事の出来ない貴重な存在感を纏う存在となったNEPENTHESにインタビュー。
個人的にヴォーカリストとして活動する以前から知る人物である根岸に、今回初めてインタビューを試みた。

Interview with NEGGY(Vo) by Jumbo

NEPENTHES

NEPENTHES

Photo by Natsumi Okano

NEPENTHES

Photo by Christian Granum

1stアルバムをリリース後は、USツアーもあったりとかなり充実した活動をしていた印象がありますが、自分自身ではそういった感覚はりましたか?

NEGGY(以下 N) : そうですね、かなりガツガツとライブやっていたんじゃないかと。

ギターの脱退後に後任のギタリストを加えるという考えはなかったんですか?

N : そりゃあ最初にジゲンから「辞めたい」って聞かされた時はどーしたもんかと頭抱えましたけど、割と早い段階でその考えはなくなりました。当時は曲もツインギターを想定してアレンジしてたから、やっぱり全部練り直しを余儀なくされましたけど。とはいえツインにしたのも行き当たりばったりの思い付きだったんで(笑)。そもそも最初はジゲンがヘルプでベース弾いてたんだけど、ちゃんとベースを入れる段になって、ヤツのギタリストとしてのポテンシャルの高さはMARBLE  SHEEPで知ってたので、これで終わりってェのも少しもったいない気がして、じゃあギター2人にしちゃえ…ってゆう(笑)。ともあれきっかけ自体がそんなだったし、実際それまでシングルギターのバンドしかやったことなかったので、然程そこに悩む事はなかったです。

最終的にツインギターではなく4人編成での活動を決意した最大の理由は?

N : ツインギターって、例えばリフをユニゾンで弾いた時の音圧やメロディの多彩さみたいなものは非常に魅力的なんだけど、反面焦点がぼやけるというか、特に須藤とジゲンのギタリストとしてのキャラの違いが如実に出てた部分があって、それでもまだ一緒にやっていこうという意思があったうちはよかったんだけど、辞めるってなった時に、「こいつァわざわざ代わり探すよりも、今いる4人ので強度上げる方が早いかなぁ…」と考えて。アレンジ関係を全部おっかぶせられたギターの須藤にはいい迷惑でしたでしょうが(笑)、それでも須藤なら一人の方が、当初の思惑だった粗野で粗暴で暴力的なハードロックあるいはヘビーロックを体現出来るハズだという確信があったんで。

新作では、1stアルバムと比べてよりグルーブ感がより強くなり、全体的に更に図太いサウンドになった印象を受けました。と同時に前作よりも更にロックンロール感も強く感じましたが、アルバム制作前にそういったグルーヴ感を意識してましたか?

N : 聴いてもらってそのように響いているならすごくうれしいですね。他所でも言ってることだけど、NEPENTHESはたぶんドゥームとか呼ばれるタイプの音楽だろうけど、根っこはやっぱりロックンロールバンドでありたいんで、遅い曲だろうが速い曲だろうが、そのグルーヴ感は大事にしてます。でも今更そこを示し合わせるでもなく出来ているのはやはりバンドの成長でしょうか。前作のそれと違うのはモッサがNEPENTHESに馴染んできたってェのと、イワモーターの曲に対するアプローチの進化というか深化がデカいと思います。このテの遅い曲でああいうドラムを叩くヤツを僕は他に知らない(笑)。

全体的に全てのバンドの要素が、前作よりも強靭になった印象のアルバムになったと思ってます。1stアルバムも1stにしてかなり評価の高い作品になったと思いますが、そういった廻りからの評価が逆にプレッシューにはなりませんでしたか?

N : プレッシャーはなかったと思います。そうは言ってもやってる以上は前よりも良いものを、と考えるのは当然なので気負いがまったくなかったかと言ったらそんなこともないんでしょうねェ。いや、確実に前作よりも良いアルバムを作れたと自負してますし(笑)、次もバカげてヘビーなロックンロールアルバムを作るつもりです。

CONFUSION

CONFUSION


SCENT

SCENT

NEPENTHESは10分を超える長い曲をそう感じさせない魅力があるんですが、レビューでも書きましたが、それには曲の良さだけではなくてサウンドプロダクションとの相性もあると思うんですが、どう思われますか?

N : そうですね、少なからず影響してると思いますよ。これで例えば当世流行のギッチギチの音作りだったら聴けたもんじゃなかったかもしれん(笑)。やっぱり岡崎くんの手腕というか、ウチみたいな音の扱いに長けてるし、あとたぶんNEPENTHESあしらい(笑)も上手いんだと思う。ミックスの時もなんかゾーンに入っちゃってガガガガガーッ!と、驚異的なスピードで仕上げてたから、その辺も相性の良さのあらわれだったのかもしれない。

レコーディングされたSTUDIO ZENは名古屋ですが、アルバムのレコーディングは名古屋に行って合宿という感じでの行われたんですか?

N : そうです。1週間あちらにお邪魔して寝食を共にして作りました。アルバムのレコーディングをするとして、例えば1週間日程があったとして、東京でやったりすると毎日自分の家に帰れるじゃないですか。でも名古屋まで行っちゃうとそういうワケにはいかないから、もう半ば強制的にアルバムに集中せざるを得ない。本当に否も応もなく。これはアルバムの出来に大いに影響すると思いますね、自然と。ただ仕事との兼合いであるとか、各メンバーの生活というか暮らしにも確実に影響、打撃を与えるので、軽々に推奨できたもんじゃない。事実レコーディング後にモッサが脱落したし(笑)。

ジャケのアルバムタイトルが上下逆さまになっているのは何か意味が込められているんですか?

N : すいません思い付きです(笑)。バンド名の頭文字とアルバムタイトルの末尾が同じ"N"なので、これをどうにかうまく使えないかなと思ってて、「あ、タイトルとバンド名を繋げると"N"を重ねられるなぁ」「タイトル天地ひっくり返すと"N"左に寄るぞ」…なんて思案してて、その辺の思い付きをジャケット描いてくれた方にも伝えてたんで、その辺をちょっとだけ採用してくれたんじゃないかなぁと。

NEPENTHESは日本語の歌詞が非常に印象的です。CHURCH OF MISERYでは日本語の歌詞ではなかったと思いますが、NEPENTHESで歌詞を日本語にした一番の理由は? ヴォーカリストとして長く活動をしてきて、やはり日本人である以上日本語が一番歌詞に思いを込め易いという感覚はありますか?

N : まさにソレです。それはCHURCH OF MISERYでファースト出した当時から実はもう感じてて。でもあのバンドではそれが出来るわけじゃない。よしんばそれが出来たとしても、別に"ちっちゃい子供を食べちゃうぜェェェェ!"とか歌いたいワケじゃないから(笑)、そこでいっぺん辞めちゃってるワケですよ。ま、2度目に辞めたのはまた違った理由ですけど(笑)、なにしろ英語喋れるわけじゃないし、モノを考えられるわけじゃないし。かといって大それたことを歌ってるわけじゃないんだけども、でもなんつうか、わざわざ言葉を弄して歌にするというのは、そこに怨念を込めるための作業というか手続きというか儀式なんじゃないかと。同じ意味でもいろんな表現がありますしね。たぶんそれが英語でもいろいろな表現があるんでしょうし、それができる人もいるんでしょうが自分の英語力ではそれはできない。

歌詞のテーマはどういったものをテーマにしていますか?

N : うーん…悲しみ、孤独、憎悪、怒り…押しなべて極私的なネガティビティの発露です。いい歳こいてどうでもいいことをくよくよと思い悩んでたり、20年前の記憶が突如としてよみがえってきて苛まれたりしてるんで、ソイツをイジクリマワシて形にしてます。まぁ自分でも暗くてイヤになるけど、なんか…明るいこと書けないんですよね(笑)。

1stには歌詞カードがなかったんですが、ニューアルバムには歌詞カードがありましたが、これはどういった心境の変化が?

N : これも別に大した話でなくて、前作の時は「ま、日本語だし、別になくてもイイでしょ」って思ってたんだけど、これが意外とそうでもないらしくて。で、今回はメンバーにもあらかじめ言われてた事もあって歌詞カードをつけることにしました。

今年はSLEEPとの共演から幕開けで、現在決まっている2月の名古屋クアトロ、3月のEARTHDOMワンマンと楽しみなライヴが控えてますが、抱負を聞かせて下さい。

N : そうですね、ライブに関しちゃ楽しみでしょうがないですねぇ。まさかのSLEEPと対バン、2月は名古屋と大阪でこれまたエグいメンツでの企画、3月にはワンマンと…。けど、何しろベースが決まらないとその後の活動も塩梅良くねェからなァ…。3月のワンマンまではREDSHEERの小野里君に助けてもらいます。まー、これが熱量ハンパなくて(笑)、ライブが楽しみでしょうがないんですが、現状それ以降の予定は組めないんですよね。早いトコ後任を決めてまたガツガツライブやりたいです。

根岸の事はヴォーカリストになる前から知り合いだけど、ここまで凄い存在感のヴォーカリストになるとは思ってもなかったんだけど、ヴォーカリストとして活動を開始する時に、目標としたヴォーカリストはいましたか?

N : 最初はやっぱりスラッシュとかハードコアが好きだったんで影響を受けたというか、あーゆー感じになりたかった。ガキの頃にひっかぶったモノがこびりついてるからいまだに焦がれてはいます。一方でもっと昔のハードロックも好きだからその手のボーカルにも憧れはあります。具体的に挙げるとENTOMBEDのL.G.とかPARADISE LOSTのニック・ホームズのゴリゴリの歌。HOLY TERRORのキース・ディーンのブッ飛んだボーカル。言わずもがなのMOTORHEADのレミーさん。BLUES CREATIONの布谷文夫さんやCACTUSのラスティ・デイとかのあらくれたブルーズ。でもどれも影響受けたなんてェのはおこがましくて、ただもうあーゆーかっこいいヤツになりたかった。

現在までヴォーカリストとして活動を続けて、当初目標にしていたヴォーカリストに近づけたという実感はありますか?

N : んんんんん~…いやあ、もうまったく思えないです。なんせヘッタクソだからなぁ…(笑)。


NEPENTHES LIVE SCHEDULE

1/13(sat) 下北沢GARDEN
"leave them all behind"
with SLEEP / MUTOID MAN / FRIENDSHIP

2/10(sat) 名古屋CLUB QUATTRO
"お年玉GIG 2018 HARD CORE ROCK MATINEE Vol.4"
with 原爆オナニーズ / SLIP HEAD BUTT / GREENMACHiNE / ETERNAL ELYSIUM

2/11(sun) 大阪HOKAGE
with / BIRUSHANAH / SWARRRM / TERROR SQUAD / GREENMACHiNE / LOW WATT GURGLER

3/24(sat) 新大久保EARTHDOM
ワンマン