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対談・インタビュー

BRUTAL TRUTH インタビュー

解散から8年が経過した'06年、遂に奇跡の復活を果たしたのだ。そして、早くも4度目の来日も決定した。今回は、バンドの顔役でもあり、ANTHRAX、S.O.D、NUCLEARASSAUTという華々しい活動歴を誇る巨漢ベーシスト、Dan Lilkerの最近インタビューをここにお届けします。

BRUTAL TRUTH復活!!このニュースに狂気した人も多いでしょう(当然俺もその1人です)
NAPALM DEATH、CARCASS、UNSEEN TERRORなんかがシーンに登場し、「グラインド・コア」というジャンル名が浸透し始めたのが80年代末期。
その時まだNUCLEAR ASSAULTで活動していたDan Lilkerの、エクストリームなものへの探究心は相当なもので、NUCLEAR ASSAULTが'89年にリリースしたアルバム「HANDLE WITH CARE」では彼はCARCASSのTシャツを着て写真に収まっているばかりか、グラインド・コアを彷彿とさせる楽曲"Mother's Day”をこのアルバムに収録していた。
速くてエクストリームなものへの欲求は、彼をNUCLEAR ASSAULT脱退、BRUTAL TRUTH結成へと走らせたのである。
そして、BRUTAL TRUTHが'92年にリリースした1stアルバム「EXTRME CONDITION DEMAND EXTREME RESPONCE...」はシーンに凄まじい衝撃を与えた。
すでに限界を超えていると言われていたそれまでのグラインド・コアの破壊力とスピードを更に押し上げ、デス・メタルばりのヘヴィネスとブルタリティーに溢れた、全ての要素が最上級のエクストリームさを誇る内容は、BRUTAL TRUTHをわずかにアルバム1枚で、グラインド・コア・シーンの頂点に立たせてしまった言うもの大袈裟ではない。
実際その後の様変わりの激しい90年代のシーンの中で、グラインド・コアの顔役としてシーンを牽引していたのは、紛れもなくこのBRUTAL TRUTHであった。
また彼らはアンダーグラウンド・シーンとの関わりを大切にし、常にニューヨークのアンダーグラウンド・シーンでも重要なバンドであった。
その姿勢は今回の再結成のきっかけが、盟友EYEHATEGODのベネフットだったことからも分かっていただけるかと思う。
その後も、2ndアルバム「NEED TO CONTROL」、3rdアルバム「SOUNDS OF THE ANIMAL KINGDOM」と続けて名盤と呼ばれる作品をリリースするが、'98年の3度目の来日公演を最後に、彼らは解散の道を選ぶのであった。

BRUTAL TRUT
まずは再結成が実現に至ったきっかけと経緯から話してもらえますか?

Dan Lilker2005年8月にハリケーン・カトリーナがアメリカのメキシコ湾岸地域を襲った時、EYEHATEGODのメンバーの2人が家を失った。
家を失ったメンバーの募金運動としてEYEHATEGODのトリビュート・アルバムを制作するにあたって、EYEHATEGODはシーンのいろんなバンドにカヴァーしてもらう為に声をかけてたんだけど、そこでBRUTAL TRUTHに声がかかってきたんだ。
解散から8年以上も経ってたけど、どうにか曲を提供してくれないかって。
BRUTAL TRUTHの楽曲があればそのアルバムの知名度も上がって、もっと売れる事を見込んだんだね。
メンバー全員に連絡が行き渡ったところで、バンドはヘルプする事で意見が一致したんだ。
解散してからは、俺はニューヨークはロチェスター市に引っ越した。
NYCから360マイルは離れてるんだけど、凄く良いリハーサル施設があるんだ。
俺の友達もみんな使ってるとこなんだよね。
友達のSULACOっていうバンドのメンバーにお願いして彼らのリハーサル・ルームを借りて、RichとGurnはフィリーとコネチカットからそれぞれ7時間かけてドライブしてきてもらって。
しかも2回だよ。
そして俺達がチョイスした曲を練習してレコーディングしたんだ。
俺達がチョイスした曲は、アルバム「TAKE AS NEEDED FOR PAIN」収録の"Sisterfucker"。
今はシカゴに住んでるKevinは結局シカゴの自宅で彼のパートをレコーディングしたんだ。
"Sisterfucker"はグレイトな曲だよ。
そのクセを覚えるのも簡単だったしね。
冬の厳しい寒さの中、RichとGurnにはわざわざ遠路はるばる出てきてもらったわけだし、もしかしたら昔の俺達の曲がまだ演奏できるか試してみたんだけど、それは愚問だったよ。
完璧に弾けただけじゃなく、もっとファストに演れたんだよね! そこからゴロゴロ雪だるま状態で今こうしてるワケさ。
Gurnは仕事や家族の事情で、一緒にやる事は出来なかったけどね。

brutal truthが解散していた8年間の間に、メタル/ハードコア・シーンはかなり様変わりしたと思いますが、今と当時を比較してシーンの状況をどのように感じていますか?

Dan Lilkerそうだねぇ、最近のデス・バンドやグラインド・バンドはとにかく速くなったね! 90年代中~後期の頃は、俺達はほとんどのバンドよりも遥かにインテンスで破壊力があったけど、今では90年代の頃の俺達と同じくらい速いバンドはゴロゴロしてるよ。
DARK FUNERALみたいなメタル・バンドですら速いよ。
でも今度の新曲は、アレンジと演奏に関しては俺達独自のスタイルで群を抜いて凄い内容だよ。

解散後、メンバーそれぞれに違った道を歩んでいたわけですが、再結成のアイディアにはすぐに賛同することができましたか? 久々に一緒に音を出してみた時の感想は?

Dan LilkerNUCLEAR ASSAULTが2002年に復活した時のように、俺にとっては(BRUTAL TRUTHの復活は)時間の問題だったんだよね。
ちなみにNUKEはまた解散して、Johnは今は学校の先生やってるんだけどね。
でももし俺が(BRUTAL TRUTHの)復活の時に他の音楽活動で忙しかったとしたら、復活は難しかったかもな。
でも俺の他のプロジェクトのCRUCIFISTとTHE RAVENOUSは、俺のスケジュール上ではそんなに大きな比重を占めてないから実現出来たんだ。
メンタル面では復活に関しては全く問題なかったよ、いつも楽しかったし、去年も8年ぶりにやってみたらやっぱり楽しかったしね。
90年代に抱えてた問題は、今回は俺達に影響しないからね、約束するよ。
リフとかを思い出すのにしばらくかかったけど、全てがカッチリ来た時は、もう昔に戻ったみたいに出来たよ。
もちろんガンガン吸ってたよ(笑)!

今回はGurnのみ不参加のようですが、彼が合流できなかった理由は?

Dan LilkerGurnの仕事は休日出勤が多いんで、リハーサルやツアーをやる時間が作れないんだよ。
それに奥さんと子供2人いる身分で仕事を辞める訳にもいかないしね。

来年いよいよ「Extreme The Dojo」で実現するリユニオン来日公演に向けて、どんなことを期待していますか?
セットリストはどんなものにするつもりですか?

Dan Lilkerトーゼン日本ツアーは楽しみだよ! もう超テンパってるぜ! VADERもやる事だし、オマエらみんな制裁を喰らわしてやるから、鎮痛剤持ってきといた方がいいぜ! セットリストの方も、EARACHE時代から、全てのリリースからの曲で作ってるよ。
みんなが満足するライヴにする事は約束するからね。

今回の編成で新しいレコードを作る予定はありますか?
これからも継続的に活動を続けていく予定は?

Dan LilkerもちろんBRUTAL TRUTHのアルバムを制作する予定は立ててるよ。
でもちょっと時間はかかりそうなんだ。
それには2つ理由があって、1つはメンバーそれぞれが遠くに住んでいて、みんなで集まる事が難しい事。
もう1つの理由は、今後のツアーのリハーサルを第一に考えなきゃならないんだ。
3月に君らに会う前に、イギリスの日程があるんだ。
復活してからまだ2回しかライヴやってないから、今度のツアーが久しぶりの長期日程になるんだ。
だから今ある時間でこのツアーに向けて充分練習して、トータリー・ブルータルになんなくちゃな。
まぁ、後で俺達に感謝する事になるぜ(笑)。
少なくとも、アルバム1枚出して、そのサポート・ツアーに出るつもりだ。
今のところ推測出来る予定はそれぐらいかな。