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Hall of Fame

第十二回殿堂入りアルバム

2015/09/14

HELL AWAITS / SLAYER

これは異論のある人がかなり多い作品でしょう、SLAYERの最高傑作は「REIGN IN BLOOD」だと。
勿論その意見に異論を唱えるつもりはないし、「REIGN IN BLOOD」は間違いなくメタルの長~い歴史におしても10傑に入る大名盤でしょうし、改善の余地がまったくない歴史的名盤である事は疑いようもないです。

HELL AWAITS / SLAYER

収録

1. Hell Awaits
2. Kill Again
3. At Dawn They Sleep
4. Praise Of Death
5. Necrophiliac
6. Crypt Of Eternity
7. Harding Of The Arteries

これは異論のある人がかなり多い作品でしょう、SLAYERの最高傑作は「REIGN IN BLOOD」だと。
勿論その意見に異論を唱えるつもりはないし、「REIGN IN BLOOD」は間違いなくメタルの長~い歴史におしても10傑に入る大名盤でしょうし、改善の余地がまったくない歴史的名盤である事は疑いようもないです。
だけど、個人的にはこの「HELL AWAITS」はそれに並ぶ程の名盤だと思っているし、個人的には最初にSLAYERに夢中になった作品なんですよね。
こいうサイトで「REIGN IN BLOOD」を選ぶというのも当たり前すぎると言うかありきたりにも感じるので、今回はこの「HELL AWAITS」を選ばせていただきました。

SLAYERは1983年に「SHOW NO MERCY」でデビューしたわけですが、自分は当時リアルタイムでこの作品を聞きましたが、正直一発で気に入ると言うことはなかった。
それまでの自分の経験したこのないスピードのこのアルバムは「カッコいい」と感じる以前に「なんじゃこりゃ?」という感想だった。
聞いた事もないとんでもないスピードだったが故にそういう感想になってしまったんですけど、とにかく「わけわかんない…けど、なんかスゲ~」と感じた事は強く記憶している。
BURRN!等の雑誌でも一部のライター/編集者は絶賛していたが、雑誌としての扱いはむしろお笑い的な扱いだった。
自分としてもその良さを理解出来ていなかったので、「このバンドすげ~よ」と周りの友達に公言することもなかった。
ただ理解は出来ていなかったが、METTALICAと共に強烈に印象には残り常に気になるバンドにはなっていた。
世界的にもアンダーグラウンドの世界ではこのアルバムは絶賛され、当時のMETAL BLADEのその時点での販売枚数の最高記録を出したそうである。その後、ライヴ・ ミニ・アルバム「LIVE UNDEAD」、3曲入りシングル「HAUNTING THE CHAPEL」をリリースし、ますますアンダーグラウンドでの知名度を高めたSLAYERは1985年にこの2ndアルバム「HELL AWAITS」をリリースします。

当時伊藤政則氏のやっていたラジオ番組でOZZY OSBOURNEの"Mr.Crowley"だったか"Crazy Train"だったかのイントロを「まるで地獄からわき上がるようなイントロ」と称していたのだが、当時自分はそれらの曲のイントロに恐怖を感じることはまったくなかったが、この「HELL WAITS」の1曲目"Hell Awaits"のイントロには当時中学生だった自分は「マジでこえ~」と心底感じた。
「地獄からわき上がるってまさにこれだろ」と思ったのを覚えているし、このイントロを夜中にヘッドフォンで聞く事は当時は出来なかった。

このアルバムでSLAYERはそれまでにない長い曲構成を見せこのアルバムはSLAYERの歴史でも一番収録曲の少ない7曲収録となっている。
当時、故Jeff HannemanはMERCYFUL FATEからの影響で複雑な曲構成でそれまでよりも曲の長さも長くなったと言われている。
実際に6分を超える曲が3曲収録されているがそれらの曲は全て作曲にはJeffが参加している。

これまた異論を唱える人が多いと思いますが、自分にとってはこのアルバムのオープニングナンバー"Hell Awaites"がSLAYERの一番のフェイバリット・ソングです(やっぱ一番人気のある曲は"Angel Of Death"でしょうけど…)。
他の6曲は演奏されない事が多いけど、今でもライヴではこの"Hell Awaites"は必ずと言っていい程の頻度で演奏されているので、この曲はSLAYERにとってもかなり大切な曲になっていると思われます。どうしてもこのアルバムでは注目はされないし、ライヴで演奏される事もほとんどないけど、"Kill Again"、"At Dawn They Sleep"、"Necrophiliac"等はSLAYERの名曲に挙げていいと思ってます。

このアルバムでアンダーグラウンドでますます知名度を上げたSLAYERはメジャー進出を果たし、メジャー第一弾として「RAIGN IN BLOOD」をリリースします。御存知の通り、このアルバムは"Postmortem"を除き全編スピードで押しまくる内容で、それがこのアルバムを大名盤としているわけですが、まったくの個人的な見解としては「RAIGN IN BLOOD」がそういった内容のアルバムになった要因はメジャー第一弾だったからという事と、前作で凝った長い曲構成に挑戦したから、だったのではないかと思ってます。
ストレートな曲構成でスピード押しになった理由はそういう当時の心理状況があったのではないかと推測してます。その推測が正しければ「HELL AWAITS」がなければ「RAIGN IN BLOOD」はあぁいった内容にはならなかったと言えると思います(まったくをもって勝手な推測ですが…)。
そういう意味でも自分にとっては「HELL AWAITS」は「REIGN IN BLOOD」に並ぶ名盤になってます。

自分が関わったSLAYERのライヴとしては2001年、2002年のBEAST FEASTがありましたが、その時も"Angel Of Death"や"Chemical Warfare"以上に"Hell Awaits"で燃え上がり、ステージ脇で両手を挙げたりヘッドバンギングしてたら他の運営スタッフにえらく怒られたことを覚えています。


text by Jumbo