ヤッているヤツが心の奥底から欲しているものが、うるさいものでなければ、受け手に伝わらないと思う。
大衆向けに音楽の専門家が直したところで、本質的にうるさい音楽は、伝わって来る。
英語のLOUDではなくNOISEなのだ。
このコラムでも取り上げた、OFF!やDEAD ENDINGはその最たるものだ。
2012年を締めくくるにあたり、この4ヶ月間聴きまくっているアルバムを取り上げよう。
ロックの本質的なところは”うるさい”ところだ。これは、絶対に外せない。
ヤッているヤツが心の奥底から欲しているものが、うるさいものでなければ、受け手に伝わらないと思う。
大衆向けに音楽の専門家が直したところで、本質的にうるさい音楽は、伝わって来る。
英語のLOUDではなくNOISEなのだ。
このコラムでも取り上げた、OFF!やDEAD ENDINGはその最たるものだ。
2012年を締めくくるにあたり、この4ヶ月間聴きまくっているアルバムを取り上げよう。
METZのファーストアルバム『METZ』だ。
何しろ、本能的な”うるささ”に満ちている。
エレキギターのハウリングノイズ。
ドタバタしてボコボコ鳴っているドラムス。
地べたを這うようなベース。
もうこれだけで最高!
COPASS GRINDERSの流血ライブを前にして、ひたすら打ちのめされる感覚に近い。
なんといっても、ジャンクそのもの。
The Jesus Lizardに似ていると表現すれば一番分かり易いだろう。
でも、それだけでは物足りない。
TADのメタル感覚や、Mudhoneyのパンク色も併せ持っている。
”GRUNGE再来”といえば、何となく納得出来るのだが、なにか違和感がある。
こいつらは、根っからうるさい。
速くて、うるさい。
その速さが、超高速ではない、エイトビートの高速感覚だ。
Iggy And The Stoogesの「Raw Power」みたいに、反復するビートの中で麻痺する感覚。
Nirvanaの「Negative Creep」を手本にしていると思わせるリフもある。
アンプから鳴り響く音の渦に身を任せて、その音に向かって行く快感。
ザ・スパイダースの「フリフリ」の歌詞にある、”あたまにきたから エレキひこうぜ!”っていう衝動だ。
”ちょっと静かにしなさい”と叱られても騒ぐ、あの感じ。
一歩も引かない。いや、一歩も引けない。だからこそ、ビンビン”うるささ”が伝わって来る。
このバンド、でかい音が出る、小さな会場のピットで見たいもんだ。
それにしても、上記の他にも2012年は良いアルバムにたくさん出会えた。
CONVERGEのKurtが関ったアルバムに良いものが多かった。
2013年2月、CONVERGEとOLD MAN GLOOMのライブが楽しみ!
Cum On Feel The Noize