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SPEAK OFF THE CUFF !

コラム

馬の耳に念仏

第1回 HEADBANGER

2012年4月10日、名古屋クラブクアトロでAugust Burns Redを観終わった後、南部さんといつものように立ち話で”もっと、いろんな人にこういった音楽を楽しんでもらいたいね”って言ったら、翌日”コラム書いてくれませんか?”と連絡があり、面白そうなので、引き受けました。

私はガチガチのパンクなので、パンク視点でExtreme musicとつき合っていると言った方が判ってもらえると思う。
”題材は何でもいいです”ということなので、今回は”HEADBANGER”について、パンク的に話を進めてみましょう。

SUZY IS A HEADBANGER(好き好きスージー!)

RAMONES /
SUZY IS A HEADBANGER
(好き好きスージー!)

D.R.I / 『Crossover』

D.R.I / 『Crossover』

HEADBANGERという単語を知ったのは、1977年にリリースされたRAMONESのセカンドアルバム『LEAVE HOME』、A面6曲目「SUZY IS A HEADBANGER(好き好きスージー!)」でした。
日本盤のレコードには対訳が付いて、その聞いたことも見たこともない単語は対訳で”○○カキ、○○カキ”ってなっているんです。
訳者注で”判ったかナー?どうかナ?とにかくすっごくイヤラシイ事、そうキミの思っていること、それデス。”って記載されていて、そういうことかと納得していました。
なにしろ、辞書を見たってそんな単語全く載っていなかったので、最新情報だった訳です。

Headbanger

ところが、1979年頃に英国の音楽新聞”SOUNDS"でNew Wave Of British Heavy Metalの記事を見ていたら、紙で作ったギターを抱え頭を振っている奴が”Headbanger"と紹介されていて”???”と思っていたら、半年もしない間に、Heavy Metal Band Wagonで踊り狂う連中のことがHeadbangerとして定着していて驚いたものでした。それが1980年初頭のことだったと思います。

連中の聴くNWOBHMは、Iron Maidenというバンドらしいことから「Prowler」の日本盤シングルを入手して聴いたら、スカスカのパンクみたいな音のロックだったので驚いたことや、ヴォーカルがパンクみたいだなあと思ったことを、覚えています。
しかし、同じ時期にDischargeやThe Exploitedをはじめハードコア・パンクが登場しちゃったから興味の対象が変化してしまいました。

いろいろあった80年代の終りに、MTV Headbangers Ballって云う番組が出来て、ハードコア・パンクがメタルと同じ目線で取り上げられることが判り、アンダーグラウンド音楽の繋がりに衝撃を受けました。
この番組の登場は”目からウロコが落ちる”感じでした。もっとも、アメリカのハードコアパンクバンドがロック的なアプローチを強めて行った時(D.R.Iの『Crossover』が判りやすい代表かな)なので、ごく自然に受け止めることが出来た時期でもありました。
また、番組自体は今も続く人気番組の一つなので、見てもらえば判りやすいでしょう。

HEADBANGERという単語。初めて知った時とはずいぶん違う感じの受け止め方になっているけど、これで良いんだろうな。なんたって、35年の間に進歩し続けているんだから。 微妙な違和感は今でもあります。 音楽も言葉と同じで、変化しています。でも、聴かずに嫌っているよりは、聴いてみて”そのうち聴けるかな”と思っている方が幸せです.

See You In The Pit !


text by TAYLOW / the原爆オナニーズ